統計情報と社会

  • 生:LS1e115
  • 実務家教員担当科目
担当教員 入学年度
厚海 洋幸(アツミ ヒロユキ) 2025年度
授業形態・単位等 学科・学年・開講時期等
専門教育/講義/2単位 生活科学専攻/1年/後期/開放
担当教員 厚海 洋幸(アツミ ヒロユキ)
入学年度 2025年度
授業形態・単位等 専門教育/講義/2単位
学科・学年・開講時期等 生活科学専攻/1年/後期/開放

授業の概要(目的と目標)

統計は、あらゆる職業で何らかの形で作成・利用するだけではなく、ニュース・インターネット・出版物などを通して日常生活にもあふれるように流されている。私たちの社会的生活全体と統計は切っても切り離せない関係にある。しかし、統計がどのように作られているか、統計がどれほど「事実」を表現しているか、統計データはどのように役立つかといったことについて熟慮する機会も少ないまま、統計に振り回されることもありうる。こうした状況を踏まえて、社会的生活の様々な場面で統計を有意義に用いるために、以下を目的として授業を実施する。
・統計の意義と役割を理解するとともに、統計データ処理・加工の問題点を知る。
・統計調査の現実ならびに統計利用の問題点を理解する。
・他者が作成した統計情報利用における留意点を理解する。
・統計を用いて、自らの思考を批判し修正できるようになる。

学生の到達目標

1.統計の意義と役割を例を挙げて説明できる。
2.統計調査(とくに社会調査)の意義、方法、問題点を概略的に説明できる。
3.統計データ処理の基本と問題点を列挙できる。
4.様々な統計データ活用法の特質を理解し、説明できる。
5.統計と「事実」の関係を明示できる。
6.統計の真実性(信頼性と正確性)について説明できる。
7.根拠のない思考・思い込み・イメージを統計で修正できる。

学位授与の方針(DP)との関連 生:1 3  

授業計画

1 オリエンテーション、統計の基礎知識①(統計リテラシーの重要性等)
2 統計の基礎知識②(統計データから分かること等)
3 〃      ③(統計表の見方等)
4 各種統計調査の理解①(国勢調査等)
5 〃        ②(人口動態調査等)
6 〃        ③(労働力調査等)
7 〃        ④(就業構造基本調査等)
8 〃        ➄(家計調査等)
9 〃        ⑥(全国家計構造調査等)
10 〃        ⑦(国民経済計算等)
11 〃        ⑧(日銀短観等)
12 統計データの調べ方①
13 〃        ②
14 〃        ③
15 講義まとめ

事前・事後学習

授業内容に関わる統計事例の検索・収集、事前学習を指示するので、十分に準備すること。 新聞などのマスコミから大量の統計情報が提供されている。それらに関心を向けて、それらがどのように作成され処理されたか、またその解釈・利用の妥当性について考えるようにすること。

評価の方法・観点

2回の講義内課題(50点×2回)により評価する。

 

教科書 とくに用いない。必要な資料などは配付する。
参考書 必要に応じて、授業時に紹介する。
試験結果のフィードバック 授業時間内に課題を返却し、解答例を用いて解説する。
アクティブ・ラーニング要素を含む授業の開講
双方向型授業の開講 機器を用いた双方向型授業は予定していない。