特別演習Ⅰ・Ⅱ 渡辺ゼミ(生化学)

担当教員 入学年度
渡辺 剛志(ワタナベ ツヨシ) 2025年度
授業形態・単位等 学科・学年・開講時期等
専門教育/演習/2単位~ 全学科/2年/通年/開放
担当教員 渡辺 剛志(ワタナベ ツヨシ)
入学年度 2025年度
授業形態・単位等 専門教育/演習/2単位~
学科・学年・開講時期等 全学科/2年/通年/開放

授業の概要(目的と目標)

本科目は、実験計画作成、実験、ディスカッションを通して、実験結果を蓄積し、特別演習発表会にて成果を発表することを目的とする。
近年のテーマは「ギョウジャニンニクの香気成分に関わるアリイナーゼ遺伝子の研究」である。ギョウジャニンニクのアリイナーゼ遺伝子の塩基配列を調べるために、PCRで増幅可能なプライマーの組み合わせを探している。現在はRNAを抽出し、逆転写によってcDNAにしてからアリイナーゼ遺伝子の全塩基配列を読むことに注力している。他にも、微生物の小規模な培養、酵素やタンパク質の抽出、カラムクロマトグラフィーによるタンパク質の精製、酵素活性測定などを今後行おうと考えている。履修希望学生に興味ある事柄がない場合にはテーマを与える。
実験は、テーマによって内容は異なるが以下のことに留意し安全に遂行できるよう情報を提供する。実験器具、機器については正しい取り扱いを身に着ける。実験キットによっては英語表記されている場合がある。その場合は英訳を提供する。実験試薬、特に危険物や毒劇物については、関連法規,文献,MSDS等の確認をしっかりと行う。微生物を使用する場合には、培地作成や滅菌操作などをトレーニングする。ディスカッションでは、実験結果の成否を確認する。成功した場合には次の実験、あるいは実験数の回数を増やしデータを蓄積させる。既知の実験では叢書や論文からデータを参照する必要がある。その場合には情報を提供する。
数回の実験をこなすことで考察できることが増えたら、発表準備を進める。発表にはPowerPointを使用する。研究テーマ、背景、目的、実験方法、結果、考察のスライドを作成する。図、表、写真などを活用し、わかりやすい内容になるように工夫する。

学生の到達目標

1.微生物や試薬を安全に取り扱うことができる。
2.実験器具を正しく使用し、実験を遂行することができる。
3.得られたデータを正しくまとめることができる。
4.実験結果を考察し、発表することができる。

学位授与の方針(DP)との関連   

授業計画

1.ガイダンス:テーマの方向性を考える。
2~3.実験計画作成:研究テーマを練る。
4.~7.トレーニング:実験を遂行するための必要なトレーニングを実施する。
8~14.実験:実験に取り組み、データ(数値、写真)などを所得する。
15.ディスカッション:実験の進捗をまとめ、報告する(AL)。
16~25. 実験:実験に取り組み、データ(数値、写真)などを所得する。
26~29. まとめ:研究発表のためのPowerPointスライドなどにまとめる。
30. プレゼンテーション:特別演習発表会にて発表する。

事前・事後学習

実験前には方法を確認し、実験後はノートに行ったことをまとめて欲しい。
ディスカッションを行う前には、その準備をする。

標準時間は60時間

評価の方法・観点

研究発表のためのPowerPointスライドの作成(100%)
ただし、特別演習発表を行う場合には内容に応じて加点する。

 

教科書
参考書 必要に応じて授業中に紹介する。
試験結果のフィードバック 研究発表のPowerPointスライドの作成後、あるいは特別演習発表後、講評をする時間を設ける。
アクティブ・ラーニング要素を含む授業の開講 ディスカッション、プレゼンテーション
双方向型授業の開講 特になし。
その他 ゼミ配属人数は4名まで