地域フィールド調査論

  • 生:LS1n102
  • 実務家教員担当科目
担当教員 入学年度
庄司 清彦(ショウジ キヨヒコ) 2025年度
授業形態・単位等 学科・学年・開講時期等
専門教育/講義/2単位 生活科学専攻/1年/前期/非開放
担当教員 庄司 清彦(ショウジ キヨヒコ)
入学年度 2025年度
授業形態・単位等 専門教育/講義/2単位
学科・学年・開講時期等 生活科学専攻/1年/前期/非開放

授業の概要(目的と目標)

1.「地域と観光I~III」において求められるデータの収集、整理および分析の方法を学びます。
2.収集したデータの活用や体系化の方法を考えます。
3.レポート作成のため、パソコンなどを用いた学習をします。
4.「地域」の意味を「まちづくり」事例から考えます。
5.道東(ひがし北海道)の「観光」の潜在力と多様性について学びます。

学生の到達目標

1.身近にある資源・情報の確認とアプローチの方法を身につける。
2.身近にある資源・情報を見つけ出し、データとして記録することができる。
3.前記2で記録したデータを活用して、「テーマ」の体系化ができる。
4.「テーマ」の簡単なプレゼンができる。

学位授与の方針(DP)との関連 生:2  

授業計画

1.オリエンテーション(講義)
2.地域とは-「地域間競争」なのか、「まちづくり」なのか-(講義)
3.まちづくりの活動(1)-ゲストスピーカによる発表と意見交換(AL)-
4.まちづくりの活動(2)-「地域」の発見・気づき(グループ討論・発表)(AL)-
5.ヒアリング技術・データ整理(講義)
6.地域の価値発見(講義)
7.道東(ひがし北海道)の魅力・情報発信(1)-ゲストスピーカによる発表と意見交換(AL)-
8.道東(ひがし北海道)の魅力・情報発信(2)-発見・気づき(グループ討論・発表)(AL)-
9.アプローチ方法、ヒアリング技術等の検証(『.doto(ドット道東)』編集事例を参考)(講義)
10.課題またはテーマの設定および釧路地域の分野別データ(講義)
11.観光を意識したときに使えるデータおよび不足するデータの補完(講義)
12.プレゼン資料の作り方(1) 視覚情報
13.プレゼン資料の作り方(2) 音声情報 
14.ドラフト作成から発表まで(講義)
15.まとめ(テーマ発表と講評)
*ゲストスピーカによる発表については、講義時期が前後する可能性がある。

事前・事後学習

2~6.の授業においては『ぼくらは地方で幸せを見つける』を読んでおくこと(興味をもった部分の拾い読みでよい)。また、7~11.の授業においては『.doto(ドット道東)』の記事部分に目を通しておくこと(一般の観光ガイドブックとの違いに注意)。
 プレゼン資料の作成やデータのグラフ化については、パソコンを利用することになります。時間のあるときにPC室などを利用して練習してください。

評価の方法・観点

課題レポート2回 (60%)
プレゼンテーション(40%)
今後学んでいく「地域と観光I~III」で、各自が取り組みたい「テーマ」や「課題」について評価します。
レポートには調査をした場所・施設、集めたデータの種類、調査の手法(ネット、メール、ヒアリングなど)についても記述することとします。
評価の観点
①提出方法と形式
google classroom から所定の様式(Microsoft Word形式)を入手(ダウンロード)
ファイル名を書き換え,google classroomから提出・登録(アップロード)
ファイル名は以下の形式
学籍番号+氏名+「タイトル」
例)s223000庄司清彦「体験学習 浜中町の防災」
②レポートの内容
加点要素
内容(論点)が明確
具体性がある
経験に基づいている
事例が盛り込まれている
様々な参考資料を参照したことがわかる(引用が適切である)
減点要素
誤字や脱字が多い
具体性がなく抽象的
主語と述語が合っていない
課題と関係の無いことが多く記述されている
資料を参照していない
③記述形式
段落の書き始めが1字下げ
句点,読点,かっこ,かぎ括弧の使い方が正確
一文の長さが適切
敬体・口語体(省略表現や略語)の使用不可
引用方法が適切(かぎ括弧と出典の明示)
③記述形式 引用方法1 著者,タイトル,日付,ページ
1)直接引用
例:松岡は,著書『多読術』で編集工学を説明する際に,「書く行為と読む行為は両者ともコミュニケーションの1つである」と述べている。(松岡正剛:『多読術』,ちくまプリマ―新書,2009,p.205)
例:「AIやIoTやデータが実像を伴うのはこれからで,消費者の自己責任に委ねるのはまだ早い」と中村は指摘している。(中村伊知哉:“消費者のデジタル化への対応はいかに?”,Yahoo! ニュース,2020/08/01)
③記述形式 引用方法2
2)ブロック引用
例:E.W.サイードは,『オリエンタリズム』において,
我々は異文化をいかにして表象することができるのか。異文化とは何なのか。ひとつのはっき
りした文化(人種,宗教,文明)という概念は有益なものであるのかどうか。といった疑問を投げかける。
(E.W.サイード:『オリエンタリズム 下巻』,平凡社ライブラリー,1993,p.281.)
一定の「形式」は重視
→なぜか?
この国の社会・企業間取引・ビジネスシーンで
当たり前のルールとなっているから
社会に,職場に出た時に必要になるから
この授業の目的の1つが「社会人基礎力」の養成だから

 

教科書 『.doto(ドット道東)』(一社ドット道東、2020年)、指出一正『ぼくらは地方で幸せを見つける-ソトコト流ローカル再生論-』(ポプラ新書、2016年)
参考書 西山敏樹ほか『実地調査入門-社会調査の第一歩-』(慶応義塾大学出版会、2015年)
試験結果のフィードバック 授業時間外にレポートを添削し、講評を付して返却します。
アクティブ・ラーニング要素を含む授業の開講  「ゲストスピーカとの意見交換」および「グループ討論・発表」を含む授業を3回実施します。
双方向型授業の開講