ホスピタリティ演習

  • 生:LS2e130
担当教員 入学年度
杉本 龍紀(スギモト タツノリ) 2025年度
授業形態・単位等 学科・学年・開講時期等
専門教育/演習/1単位 生活科学専攻/2年/後期/開放
担当教員 杉本 龍紀(スギモト タツノリ)
入学年度 2025年度
授業形態・単位等 専門教育/演習/1単位
学科・学年・開講時期等 生活科学専攻/2年/後期/開放

授業の概要(目的と目標)

「ホスピタリティ」は、一般に「思いやり」「心からのおもてなし」との意味で用いられ、観光や旅行、宿泊、飲食などのサービス業で重視されている考え方である。近年では、医療、福祉、教育、小売業界などでも注目され、さらには製造業などでも製品を通したホスピタリティが問われはじめている。これらでの「ホスピタリティ」は、通常の仕事の仕方(お客様が求めるモノやサービスを提供する)に加えて、相手の気持ちに思いを至らせ、相手が心から喜ぶサービスをする・モノを作るといった広がりのある考え方である。この科目では以下を目的とする。
・ホスピタリティの考え方を学び、「おもてなしの精神」を身につける。
・それぞれ異なる多様な顧客の状況・特質を理解し対応するために必要な資質・知識・技能を学ぶ。 
・それを通じて、多様な他者の状況や気持ちを理解するよう努力し、とくに職業生活において行動する力の基礎を身につける。

学生の到達目標

1.他者の状況や気持ちを想像・理解する姿勢が身につく。
2.他者の立場を踏まえて行動するために必要な資質・知識・技能の基礎を修得する。
3.「ユニバーサル・サービス」の意義と内容、実践力を身につける。
4.障害者などにやさしい「ハートフルツアープラン」を作成し、磨き上げる。

学位授与の方針(DP)との関連 生:3  

授業計画

1.オリエンテーション:科目説明・評価方法など、ホスピタリティの意義と重要性
2.ホスピタリティは何をもたらすか
3.ホスピタリティを実践するために
4.日本におけるホスピタリティの特徴:日本の文化・歴史とホスピタリティ
5.ホスピタリティ事例研究
6.ユニバーサル・サービス1:総論
7.ユニバーサル・サービス2:聴覚障害者へのホスピタリティ・サービス
8.ユニバーサル・サービス3:視覚障害者と情報入手(体験、AL)
9.ユニバーサル・サービス4:視覚障害者へのホスピタリティ・サービス
10.ユニバーサル・サービス5:肢体不自由者の行動体験(車椅子自走、AL)
11.ユニバーサル・サービス6:肢体不自由者へのホスピタリティ・サービス
12.ユニバーサル・サービス7:高齢者へのホスピタリティ・サービス
13-14.障害者にやさしい「ハートフルツアープラン」検討・作成
15.「ハートフルツアープラン」プレゼンテーション(AL)

事前・事後学習

その都度指示する(客・利用者等として訪れた店舗や様々な施設その他における従業員の接客やアルバイト先などでの接客への取り組みなどについて、事前レポートを課すなど)。日常生活でも、訪れた店などの従業員の応対、会社などに電話をかけたときの応対、障害者や高齢者の行動特性や困りごとになどに留意し、その情報を授業に持ち込んでほしい。

評価の方法・観点

ハートフルツアープラン評価(20%)、最終レポート(80%)により評価する。

 

教科書 とくに用いない。必要な資料は配付する。
参考書 必要に応じて、授業時に紹介する。
試験結果のフィードバック ハートフルツアープランは口頭コメントの形で、最終レポートは採点後、授業時間外に返却する(希望者)。
アクティブ・ラーニング要素を含む授業の開講 実践演習(障害者の困りごと模擬体験)に加えて、ツアープランのプレゼンテーションを行う。
双方向型授業の開講 機器を用いた双方向型授業は予定していない。