食品衛生学実験

  • 食:FS2f118
担当教員 入学年度
渡辺 剛志(ワタナベ ツヨシ) 2024年度
授業形態・単位等 学科・学年・開講時期等
専門教育/実験/1単位 食物栄養専攻/2年/後期/非開放
担当教員 渡辺 剛志(ワタナベ ツヨシ)
入学年度 2024年度
授業形態・単位等 専門教育/実験/1単位
学科・学年・開講時期等 食物栄養専攻/2年/後期/非開放

授業の概要(目的と目標)

 食品衛生の現場では、環境微生物が汚染の原因となる場合が多い。本実験では、微生物実験を通じて、微生物の性質、微生物の取り扱い(サンプリング、無菌操作、培養)を学び、衛生管理の基本的な考え方を身につける。

学生の到達目標

1.滅菌方法を理解し実践できる。
2.培地を作成し微生物を培養できる。
3.細菌を適切に染色し顕微鏡で観察できる。
4.自身の安全を確保しながら実験ができる。
5.科学的根拠に基づいたレポートが作成できる。

学位授与の方針(DP)との関連  食:1 3 

授業計画

1.ガイダンス:実験概要、計画、評価の説明、最近の食品衛生に関わる事件の紹介(講義)
2.手指衛生検査1:様々な衛生条件の手を培地に押し当て培養する。(実験)
3.手指衛生検査2:コロニーカウント、単染色し顕微鏡観察する。(実験)
4.拭き取り試験1:身の回りからサンプリングした細菌を培養する。(実験)
5.拭き取り試験2 :コロニーから釣菌して、単染色し顕微鏡観察する。(実験)
6.おにぎりの一般生菌検査1:衛生条件が異なるおむすび作成、サンプル抽出。(実験)
7.おにぎりの一般生菌検査2:コロニーカウント、細菌数の算定。(実験)
8.大腸菌群検査 推定試験1:大腸菌群をLB発酵管に植菌し、培養する。(実験)
9.大腸菌群検査 推定試験2:BGLB発酵管に植え継ぎする。(実験)
10.大腸菌群検査 確定試験3:EMB発酵管に植え継する。(実験)
11.大腸菌群検査 完全試験4:LB発酵管、斜面培地に植え継する。(実験)
12.大腸菌群検査 検鏡5:斜面培地から釣菌してグラム染色し、顕微鏡で確認する。(実験)
13.実技試験:グラム染色標本を作製し、顕微鏡観察する一連の操作を一定時間内に行う。(実技試験)
14.食器の洗浄度モニタリング:各人が持ち寄った食器に残る汚れをチェックする。洗浄した食器の残留洗剤をチェックする。(実験)
15.食品添加物の検査:身近な食品、トイレタリー製品から添加物を抽出し、定性試験を行う。(実験)

事前・事後学習

各テーマの実験終了後にレポートを作成する。本学図書館で参考文献・資料を調べる。

評価の方法・観点

レポート50%、実技試験50%で評価する。
レポートの評価の観点は、「解剖生理学実験」と同様である。実技試験はグラム染色を実施する。微生物のコンタミネーションを防止すること、作業の安全を確保すること、適切な標本を作製することが評価のポイントとする。

 

教科書 プリントを配布する。
参考書 一戸正勝ら編 『図解 食品衛生学実験 第3版』 講談社
試験結果のフィードバック 授業時間外に添削したレポートの返却を行う。
アクティブ・ラーニング要素を含む授業の開講
双方向型授業の開講