論文・レポート作成技法

  • 生:LS1n114
担当教員 入学年度
杉本 龍紀(スギモト タツノリ) 2024年度
授業形態・単位等 学科・学年・開講時期等
専門教育/演習/1単位 生活科学専攻/1年/前期/非開放
担当教員 杉本 龍紀(スギモト タツノリ)
入学年度 2024年度
授業形態・単位等 専門教育/演習/1単位
学科・学年・開講時期等 生活科学専攻/1年/前期/非開放

授業の概要(目的と目標)

近年、短い文しか読み書きできないなど、日本語文章をめぐる様々な問題が指摘されている。他者が書いた文章や資料を正確に理解し、それらから得た知見を活用して自らの考えを文章で伝えることは、大学における学びにはもちろん、就職活動や職業生活でも常に求められているが、その訓練は十分だとは言い難い。このような状況を踏まえて、この科目は次を目的とする。
・他者が作成した文章や資料を読み取る力を身につける。
・日本語表記ルールを踏まえ、多様な語彙を用いる文章の書き方に習熟する。
・ルールに則った論理的な日本語文章(とくに長文)を書く力を強める。
・他者から得た様々な情報を適切に利用し、根拠を示しながら自らの意見や主張を示すことができる。
・レポートおよび論文の正しい書き方を習得する。
さらに、この科目は初年次教育科目の一つとして、1年前期の必修科目であることを踏まえて、大学における「学び方」について、その要点を理解し、その後の学修に生かせるようにすることも目的である。

学生の到達目標

1.大学での「学び」について理解し、主体的に学べるようになる。
2.「読む力」が伸びる-専門的な本や論文、資料の読み方が身につく。
3.「書く力」を身につける-論理的な文章の書き方が身につく。
4.「説得力のある文章を書く力:」を身につける-資料を用いて根拠を示した文章の書き方が身につく。
5.「ルールにそったレポート・論文」を書くことができる。

学位授与の方針(DP)との関連 生:1 3  

授業計画

1.オリエンテーション-科目概要・到達目標・授業計画・評価、大学での学び-「学習」から「学修」「学問」へ・作文を書く
2.資料の読み方1-文意を把握する-社説を比較する
3.資料の読み方2-学術的文章の構造・構成を把握し要約する:レジュメを作る
4.資料の読み方3-統計データ・図表の読み方と使い方:データに基づく文章の作成
5.日本語表記1-話し言葉と書き言葉、様々な表記法
6.日本語表記2-語彙を増やす・文章の推敲:他者の文章を推敲する
7.論文・レポートを書く1-論文・レポートの特徴と種類・構成とルール
8.論文・レポートを書く2-図表データを用いた簡易な小論文を作成する
9.論文・レポートを書く3-事実と意見、他人発と自分発
10.論文・レポートを書く4-文献・資料の参照と引用
11.論文・レポートを書く5-レポート執筆準備:資料の検索・探索・入手
12.論文・レポートの書き方とルールのまとめ・簡易小論文添削結果と最終レポート執筆支援(ALを含む)
13-15.最終レポート執筆と下書きチェック(ALを含む)

事前・事後学習

授業で用いる長文資料等は事前配付する予定なので、指示に従って十分に読みこんでおくこと。
文章をきちんと書けるか否かについて、読んだ文章の影響が大きいとの説がある。たくさんの文章(書物、新聞他)を読むことがなによりの準備学習である。また、興味がある分野の学術的な書物(主に新書)を7月までに一冊、必ず読み、その簡単な要約文の提出も求める予定である。さらに、添削された文章に対するチェックとアドバイスをしっかり読み、次の文章執筆に活かすようにすること。これも重要な準備学習である。
さらに、ほぼ毎回、事後学修課題(成績評価の対象となる提出物)を示すので、しっかり取り組むこと。

評価の方法・観点

文章や様々な資料の読解・まとめや資料探索・資料利用等に関する提出物(5~10点満点)、提出作文・レポート(5~10点満点)、ルールに従い資料を用いた論理的な日本語文章執筆力をチェックする簡易小論文(30点満点)、学術的レポート執筆力をチェックする最終レポート(100点満点)を合計し、100点に換算して評価する。

 

教科書 とくに用いない。必要な資料を配付する。
参考書 『よくわかる学びの技法(第2版)』田中共子(編)(ミネルヴァ書房)
試験結果のフィードバック 提出物はチェック・採点後、授業内(作文・簡易小論文他の提出物)・授業外(最終レポート)に返却し到達度と課題を説明する。
アクティブ・ラーニング要素を含む授業の開講 簡易小論文および最終レポート作成にあたって、資料収集→教員コメントというパターンを予定している。
双方向型授業の開講 機器を用いた双方向型授業は予定していない。