生化学代謝論

  • 食:FS2f108
担当教員 入学年度
渡辺 剛志(ワタナベ ツヨシ) 2024年度
授業形態・単位等 学科・学年・開講時期等
専門教育/講義/2単位 食物栄養専攻/2年/前期/開放
担当教員 渡辺 剛志(ワタナベ ツヨシ)
入学年度 2024年度
授業形態・単位等 専門教育/講義/2単位
学科・学年・開講時期等 食物栄養専攻/2年/前期/開放

授業の概要(目的と目標)

 生化学の講義の応用編である。生体内に取り込まれた食品成分は、一定の速度で連続的に反応し、生命を維持し、さらに健康を維持している。生化学とはこれらの営みを化学的に明らかにし説明しようという学問である。エネルギー産生栄養素の代謝に力点をおいて授業を進める。

学生の到達目標

1.糖質、脂質、タンパク質、核酸の代謝について説明できる。
2.ビタミン類が代謝にどのように関わっているか説明できる。
3.循環系、内分泌系の働きを説明できる。

学位授与の方針(DP)との関連  食:1 

授業計画

1.ガイダンス:高エネルギーリン酸化合物、生化学物質論の復習(講義)
2.生体エネルギー:生体エネルギー、ミトコンドリアの電子伝達系など(講義)
3.糖質の代謝1:解糖系(講義)
4.糖質の代謝2:クエン酸回路(TCAサイクル)(講義)
5.糖質の代謝3:血糖とその調整(グリコーゲン合成と分解、糖新生)(講義)
6.糖質の代謝4:ペントースリン酸回路、グルクロン酸経路(講義)
7.脂質の代謝1:リポタンパク質、脂肪酸分解(β酸化)(講義)
8.脂質の代謝2:脂肪酸合成、ケトン体の生成と代謝、エイコサノイドの代謝(講義)
9.脂質の代謝3:多価不飽和脂肪酸の代謝、コレステロールの合成、胆汁酸の生成(講義)
10.アミノ酸の代謝:アミノ基に含まれる窒素の排出(講義)
11.アミノ酸の利用と産生物:分枝、含硫、芳香族アミノ酸の関連物質(講義)
12.ヌクレオチドの代謝:プリンヌクレオチド、ピリミジンヌクレオチドの代謝(講義)
13.遺伝子発現とその制御:セントラルドグマ(遺伝子の複製、転写、翻訳)(講義)
14.シグナル伝達:シグナル伝達の概要、細胞内シグナル伝達の機序など(講義)
15.身体機能の防御と適応:皮膚の構造と機能、生体の防御機構(免疫)(講義)
16.定期試験

事前・事後学習

開講前は生化学物質論と基礎栄養学をよく復習すること。開講期間中は、指定教科書の授業テーマに該当する章を読み込み、授業に臨むこと。

評価の方法・観点

筆記試験100%で評価する。

 

教科書 木元幸市、後藤潔編著 『四訂 生化学』 建帛社
参考書 必要に応じて講義中に紹介する。
試験結果のフィードバック 授業時間外に添削した答案の返却を行う。
アクティブ・ラーニング要素を含む授業の開講
双方向型授業の開講