特別支援教育Ⅱ

  • 幼:CS2B230
  • 実務家教員担当科目
担当教員 入学年度
田中 豊一(タナカ トヨカズ) 2024年度
授業形態・単位等 学科・学年・開講時期等
専門教育/演習/1単位 幼児教育学科/2年/後期/開放
担当教員 田中 豊一(タナカ トヨカズ)
入学年度 2024年度
授業形態・単位等 専門教育/演習/1単位
学科・学年・開講時期等 幼児教育学科/2年/後期/開放

授業の概要(目的と目標)

 現在、教育や保育の現場では、インクルーシブ教育(保育)が推進されています。単に場を統合するだけではなく、一人一人の多様性を認め、個々の発達を保障する視点が大切となります。この講義では以下の5点を中心に子どもの特性を見る視点を育て、現場での実践例から「個々の教育的ニーズに」に対応するための知識・技能の習得を目指します。
・北海道の特別支援教育の現状と課題を知る。
・障がい種ごとの特性を知り、発達的視点、教育的ニーズの視点から障がいを理解する。
・個別の教育支援計画及び個別の指導計画の作成と活用の仕方を知る。
・家庭、地域、医療、福祉との連携、幼保小接続の大切さについて理解を深める。
・障がい観の変化とインクルーシブ教育、授業のユニバーサルデザイン化、ICTの活用など多様化する教育の現状を知る。

学生の到達目標

1、特別支援教育を支える理念やその教育・保育の歴史的変遷について論述することができる。
2、障がい種ごとの特性を知り、発達的視点、教育的ニーズの視点から障がいへの理解を深め、個々に応じた支援や配慮について考えることができる。
3、個別の教育支援計画及び個別の指導計画の作成とそれを活用したひきつぎ、地域連携の現状を知ることができる。
4、障がい観の変化とインクルーシブ教育、授業のユニバーサルデザイン化、ICTの活用など多様化する教育の現状を理解することができる。

学位授与の方針(DP)との関連   幼:1 3

授業計画

1. ガイダンス、北海道の特別支援教育の現状と課題
2. 発達の偏り、教育的ニーズとしての障がいの理解、発達をみる視点
3. 障がい観の変化とインクルーシブ教育
4. 肢体不自由児の病理、発達の特性と支援の現状
5. 肢体不自由児教育の実際(授業ビデオによる検証)
6. 知的障がい、自閉症情緒障がいの病理、発達の特性と支援の現状
7. 知的障がい、自閉症情緒障がい教育の実際(事例研レポート検証)
8. 前半のまとめ、レポート作成
9-10. 福祉、他職種との連携、障がいのある子の就労支援とキャリア教育
11. 聴覚障害の病理、発達の特性と支援の現状
12. 聴覚障害児教育の実際(ビデオ、疑似体験等AL)
13. 視覚障害、言語障害の概要とその教育
14. 個別の教育支援計画、個別の指導計画と幼保小接続
15. 特別支援教育を取り巻く今日的課題
16. 後半のまとめ、レポート作成

事前・事後学習

毎回、講義の後半で各回のテーマに関わる講義と課題提示を行い、講義の最後に質問や感想を集め、次回の講義の前半で質問への回答と課題に関わる深化を行う講義形式とするため、各自が感じた疑問や課題について講義資料等で関心、理解を深めた上で講義に臨んでいただきたい。また、講義で紹介する書籍や動画も積極的に活用してください。

講義の半分の時間を目安に資料を確認してください。

評価の方法・観点

講義の中で作成する2回のレポートで8割を評価する。毎回講義の終わりに作成する課題、質問、感想等の振り返りシートの内容で2割を評価する。

 

教科書 自作スライド資料と道教委刊行物を資料として使用する。
参考書 『新版 キーワードブック特別支援教育』(クリエイツかもがわ2019)
試験結果のフィードバック レポート作成後、全体講評公表の形で理解の深化を図るとともに明らかな間違いについては講義後の時間を活用して個別対応を行う。
アクティブ・ラーニング要素を含む授業の開講 紙面を活用した質疑応答など個人思考を全体共有する形で講義内容を深める場面を作るとともに模擬体験など学生が主体的に考え行動する場面を設定し、より深い学びができるようすすめる。
双方向型授業の開講 予定なし