特別支援教育Ⅱ

  • 幼:CS2B230
  • 実務家教員担当科目
担当教員 入学年度
犬養 浩一郎(イヌカイ コウイチロウ) 2025年度
授業形態・単位等 学科・学年・開講時期等
専門教育/演習/1単位 幼児教育学科/2年/後期/開放
担当教員 犬養 浩一郎(イヌカイ コウイチロウ)
入学年度 2025年度
授業形態・単位等 専門教育/演習/1単位
学科・学年・開講時期等 幼児教育学科/2年/後期/開放

授業の概要(目的と目標)

現在、学校教育の現場で行われている特別支援教育の実践例を中心に、障がいに対する理解を深め、多様なニーズがある子どもたちへの指導力の基礎を身につけることを目指します。
 特に、分かりやすく教える技術、学習環境の調整、実態把握の方法と分析の活用など、子どもの成長を促す関わり方などを中心に学び、教育・保育現場で活用できる具体的な実践方法を体験し、実践力を身に付けます。
幼児期から学齢期の接続のあり方やインクルーシブな環境での育ちを大切にする実践などから、これからの幼児教育に必要な特別支援教育のあり方を考えます。

学生の到達目標

1、特別支援教育の理念や制度、各種障がいの現状について理解し、説明することができる。
2、障がいの疑似体験や授業づくり体験をとおして、障がいとは何かを考え、教育・保育の現場で必要な実践力を身につけることができる。
3,これからの時代に必要なインクルーシブ教育の理念や多様なニーズを持つ子どもの課題(人権など)について考えることができる。

学位授与の方針(DP)との関連   幼:1 3

授業計画

《ガイダンス》 受講にあたって
1.「しょうがい」とは? 見える障がい・見えない障がい
2.特別支援教育の制度と現状(関連する法規、制度)
3.子どもの理解① 視覚障がい・聴覚障がい ・言語障がい
4.子どもの理解② 身体障がい(肢体不自由)・難病・精神障がい
5.子どもの理解③ 知的障がい・発達障がい(注意欠如・多動症)
6.子どもの理解④ 発達障がい(自閉スペクトラム症、限局性学習症)
7.子どもの理解⑤ 現代社会における多様な障がい(社会モデル)
8.【中間まとめ】 「しょうがい」とは? ※考査①
9.就労支援「ジョブコーチ」の支援理論から学ぶ
10.基礎的環境整備と合理的配慮(ユニバーサルデザインの考え方)
11.授業づくり① 実態把握・課題分析・指導仮説・評価の工夫
12.授業づくり② 障がい特性に配慮した実践(ケーススタディその1)
13.授業づくり③ 障がい特性に配慮した実践(ケーススタディその2)
14. 「個別の教育支援計画」の作成と活用(情報伝達の工夫)
15. 「インクルーシブ教育」の理念と実践
16. まとめ 幼児期における特別支援教育  ※考査②

事前・事後学習

事前に講義資料を読んで講義内容を確認すること。
関連するニュースや書籍などに触れ、課題を整理し講義での論議に活用すること。
事後は講義内容を整理し、実践力向上に活かすよう復習と情報保管を行うこと。

評価の方法・観点

方法
・毎回講義後作成のレポートで70%の評価
・中間まとめ、最終まとめの考査で30%の評価
観点
・各講義の内容を正しく理解している。
・課題を整理して、考察することができている。

 

教科書 指定書籍はなし。
配布する講義資料を基本とする。
参考書 指定書籍はなし。
講義にて関連する書籍の情報を提供する。
試験結果のフィードバック 毎回提出するレポートについては評価を記入し次回に返却する。
全体共有すべき課題があれば講義内で解説を行い共有する。
個々の問題点があれば講義後の時間を活用して個別対応を行う。
アクティブ・ラーニング要素を含む授業の開講 各講義において模擬体験やグループ討議などを中心とした協働で行う内容を設定する。また、相互の意見を交流し、大切にする学びを展開する。
双方向型授業の開講 予定なし。