地域と観光Ⅰ

  • 生:LS1n103
  • 実務家教員担当科目
担当教員 入学年度
庄司 清彦 生活専攻教員 2025年度
授業形態・単位等 学科・学年・開講時期等
専門教育/演習/2単位 生活科学専攻/1年/後期/非開放
担当教員 庄司 清彦 生活専攻教員
入学年度 2025年度
授業形態・単位等 専門教育/演習/2単位
学科・学年・開講時期等 生活科学専攻/1年/後期/非開放

授業の概要(目的と目標)

「地域と観光I~III」は、グループワークによる問題解決型学習を行うことにより、地域活性化等に向けた活動を地域で実践する。グループによる学習を通じ、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」で構成される「社会人基礎力」を養成することを目的とする。
このうち本科目は、「釧路市観光振興ビジョン(2007年策定)」から観光政策のアウトラインを確認し、受講生が「釧路地域での観光の現状」および「観光施策の重点ポイント」を理解するとともに、演習では特に以下を目的とする。
1.地域の課題や観光資源を発見し、実際に情報を収集し、調査し、資料を作成する。
2.グループ活動による企画立案・提案・実行プロセスを模擬的に行い、協働作業の方法を習得する。

学生の到達目標

1.観光その他の地域資源および情報の発掘方法とアプローチの方法を理解し、実践できる。
2.観光その他の地域資源および情報を記録し、体系化し、データとして活用できる。
3.説得力のあるプレゼンテーション資料の作成ができる。
4.グループによる討論および決定がスムーズにできる。

学位授与の方針(DP)との関連 生:2 3  

授業計画

1.オリエンテーション/グループ編成
2.釧路市観光振興ビジョン(1) 釧路市の観光客の推移を把握するための演習・実習課題
3.釧路市観光振興ビジョン(2) 釧路市観光振興ビジョンの検証 演習・実習
4.釧路市観光振興ビジョン(3) 釧路市の観光関連 経済波及効果の推計
5.釧路市観光振興ビジョン(4) 釧路市観光の課題と解決の方向性
6.地域を知る① 釧路・道東の基幹産業/農業
7.地域を知る② 釧路・道東の基幹産業を支える/物流
8.地域を知る③ 釧路・道東のまちづくり/市民活動
9.釧路市観光振興ビジョン(5)戦略/戦略 ブレーンストーミング(AL)
10.地域と観光プログラム企画立案① テーマ:釧路の魅力づくり戦略構想(AL)
11.地域と観光プログラム企画立案② テーマ:釧路の魅力づくり戦略構想発表(AL)
12.地域と観光プログラム企画立案③ テーマ:釧路の魅力づくり戦略 グループ形成作業(AL)
13.地域と観光プログラム企画立案④ テーマ:釧路の魅力づくり戦略 最終報告プレゼンテーション資料作成
14.地域と観光プログラム企画立案⑤ テーマ:釧路の魅力づくり戦略 最終プレゼンテーション
15.まとめ/2年次学生の報告の聴講

事前・事後学習

1.観光に関係するニュースなどから関係データを収集すること。
2.観光情報などに紹介されている公共施設、観光施設、お店などを訪れ記録として残しておくこと。

評価の方法・観点

1.レポート課題 4回(80%)
1)観光/体験
2)まちづくり
3)道東地域の産業①
4)道東地域の産業基盤②
2.最終プレゼンテーション内容(20%)
5)釧路魅力向上戦略

評価の観点
①提出方法と形式
google classroom から所定の様式(Microsoft Word形式)を入手(ダウンロード)
ファイル名を書き換え,google classroomから提出・登録(アップロード)
ファイル名は以下の形式
学籍番号+氏名+「タイトル」
例)s223000庄司清彦「体験学習 浜中町の防災」
②レポートの内容
加点要素
内容(論点)が明確
具体性がある
経験に基づいている
事例が盛り込まれている
様々な参考資料を参照したことがわかる(引用が適切である)
減点要素
誤字や脱字が多い
具体性がなく抽象的
主語と述語が合っていない
課題と関係の無いことが多く記述されている
資料を参照していない
③記述形式
段落の書き始めが1字下げ
句点,読点,かっこ,かぎ括弧の使い方が正確
一文の長さが適切
敬体・口語体(省略表現や略語)の使用不可
引用方法が適切(かぎ括弧と出典の明示)
③記述形式 引用方法1 著者,タイトル,日付,ページ
1)直接引用
例:松岡は,著書『多読術』で編集工学を説明する際に,「書く行為と読む行為は両者ともコミュニケーションの1つである」と述べている。(松岡正剛:『多読術』,ちくまプリマ―新書,2009,p.205)
例:「AIやIoTやデータが実像を伴うのはこれからで,消費者の自己責任に委ねるのはまだ早い」と中村は指摘している。(中村伊知哉:“消費者のデジタル化への対応はいかに?”,Yahoo! ニュース,2020/08/01)
③記述形式 引用方法2
2)ブロック引用
例:E.W.サイードは,『オリエンタリズム』において,
我々は異文化をいかにして表象することができ
るのか。異文化とは何なのか。ひとつのはっき
りした文化(人種,宗教,文明)という概念は
有益なものであるのかどうか。
   といった疑問を投げかける。
(E.W.サイード:『オリエンタリズム 下巻』,平凡社ライブラリー,1993,p.281.)
一定の「形式」は重視
→なぜか?
この国の社会・企業間取引・ビジネスシーンで
当たり前のルールとなっているから
社会に,職場に出た時に必要になるから
この授業の目的の1つが「社会人基礎力」の養成だから

 

教科書  指定しない。
参考書 『.doto(ドット道東』(一社 ドット道東、2020年)、『釧路市観光振興ビジョン』(釧路市観光推進室、2007年)
試験結果のフィードバック レポート課題,最終プレゼンテーションに講評を付けて返却する
アクティブ・ラーニング要素を含む授業の開講 グループワークや実技演習を実施する
双方向型授業の開講