- 幼:CS2A217
担当教員 | 入学年度 |
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井上 薫(イノウエ カオリ) | 2024年度 |
授業形態・単位等 | 学科・学年・開講時期等 |
専門教育/講義/2単位 | 幼児教育学科/2年/後期/開放 |
担当教員 | 井上 薫(イノウエ カオリ) |
---|---|
入学年度 | 2024年度 |
授業形態・単位等 | 専門教育/講義/2単位 |
学科・学年・開講時期等 | 幼児教育学科/2年/後期/開放 |
授業の概要(目的と目標)
記録された過去の教育的事象や教育の考え方に触れた、次の学びを目的とする。
1.教育関係の史料から歴史的文脈・社会的背景を読み取る。
2.現在の教育関係の諸問題と関連づけて考える。
3.原典(翻訳版)を読み、考え方の一端に触れる。
※教職課程「教育の基礎理論に関する科目」の「社会的・制度的・経営的事項(学校と地域との連携及び学校安全への対応を含む。)」を含む教科目であり、幼稚園免許の必修科目、保育士資格の選択必修科目でもある。
※現職保育士(科目等履修生)に対する「幼稚園教諭免許状」取得特例制度該当科目の一つ。
学生の到達目標
1.主要な教育思想、学校・施設の経営状況と問題点、発祥の経緯などを説明できる。
2.関連史資料を探し、史資料を読み取り、まとめる。
3.現代の諸問題から関連する事象を想起できる。
4.教育思想の中から、現代教育の問題との共通点・相違点を記述できる。
学位授与の方針(DP)との関連 幼:1 3
授業計画
形態は講義 [※の3つ、第14回を除く]、※は講読・解説、★第14回はグループワーク
1.ルネサンス・宗教改革期の体罰論争:エラスムスとルターの主張とその根拠
オリエンテーション;小レポート提出方法(各回の「:」以後はその課題)
2.近代における「子どもの発見」:子ども観の転換による教育方法の変化
3.※J.J.ルソー『エミール または教育について』
4.「赤ちゃんポスト」を設置した捨て子養育院の歴史:その運営と実態
5.産業革命期の児童労働と大量一斉教授への批判:モニトリアルスクールと幼児学校の違い
6.幼稚園の創設と普及:フレーベルの幼稚園運動と幼稚園禁止令後に普及した理由
7.※フレーベル『人間の教育』 ★14回時に報告したいものの内容調整(AL)
8.近代日本の幼児教育・保育施設のはじまり:幼保二系統の起源と一元化の試み
9.「子どもの家」での実践:モンテッソーリ法、注目度の浮き沈みとその背景
10.※M.モンテッソーリ『子どもの発見』
11.近代日本における国民教育の成立と問題:義務教育と国家主義教育
12.日本国憲法の成立と戦後教育改革:教育基本法・改正法・改憲論との対比
13.※「教育ニ関スル勅語」(原文・現代口語版)、教育基本法(新・旧)条文
14.教育または保育にかかわる歴史的事項、歴史的人物のグループ内発表
(指定グループ内で受講者全員が各自調べ、まとめた内容を発表★)(AL)
15.植民地教育政策:伝統と「文明化」の相克・対立
事前・事後学習
1.上記の授業計画のテーマと項目番号に対応させて、現代にも関わるそれぞれの課題を意識して授業に臨むとよい。
2.★第14回は、指定グループ内で受講者全員が「教育または保育にかかわる歴史的事項、歴史的人物」について互いに発表を行う。予め(7回目頃)「歴史的事項、歴史的人物」のうち何を調べるか、各指定グループ内で調整を行う。
評価の方法・観点
1.受講者全員が行う「教育または保育にかかわる歴史的事項、歴史的人物」についてのレポート(報告10%、内容50%)
2.全講義時間のうち4回を選んで、指定期日までに教員宛に小レポート(理解したことと自分の見解(300字以上))を提出する(40%=最大各回10点を4回)。
教科書 | 特になし。必要な資料は配付する。 |
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参考書 | 『世界教育史大系』(講談社)、『エミール(上)』J.J.ルソー(岩波文庫)等 |
試験結果のフィードバック | G.Classroom等での提出に、短くコメントして返却する。 |
アクティブ・ラーニング要素を含む授業の開講 | 第14回時に、グループでテーマを定め、各自が分担して調べ、報告しあう。 |
双方向型授業の開講 | 小レポートでは、基本Google Classroomにて課題提出とし、必要に応じてコメントを加える。 |