- 生:LS1e236
担当教員 | 入学年度 |
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田丸 典彦(タマル ノリヒコ) | 2024年度 |
授業形態・単位等 | 学科・学年・開講時期等 |
専門教育/講義/2単位 | 生活科学専攻/1年/前期/開放 |
担当教員 | 田丸 典彦(タマル ノリヒコ) |
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入学年度 | 2024年度 |
授業形態・単位等 | 専門教育/講義/2単位 |
学科・学年・開講時期等 | 生活科学専攻/1年/前期/開放 |
授業の概要(目的と目標)
私たちは便利で快適な毎日を過ごしているが、その生活は、大量生産、大量消費、大量廃棄によって成り立っている。例えば、プラスチック製品は、身の回りのいたるところで使われて捨てられ、最終的に大量のプラスチック廃棄物が海底に蓄積され続けている。また、無秩序に使用される化石エネルギーは、地球規模での気候変動の要因となっている。一方人間社会では、発展途上国と先進国間の貿易不均衡やそれに伴う児童労働、民族間の紛争等、様々な格差や差別が生じている。
爆発的に増加する人口とそれに伴う人間の諸活動は、地球環境と人間社会に様々な問題を生み、このような課題に対して国連は2030年までの具体的目標としてSDGsを採択して取り組んでいる。
変容する地球環境と社会環境を認識すると同時に、私たちの日常生活と恵まれた北国の身近な自然を見つめ直す中で、自然環境と人にやさしい生き方、社会のありかたについて考え、改善に向けた行動力を培う。
自然が大好きで、北海道の先住民族であるアイヌ文化に関心があり、身近な動植物に親しむ学生さんを歓迎する。
学生の到達目標
・環境問題の種類と広がりを理解し、ネット等で流布される膨大な情報についても、的確に判断することができる。
・SDGsを理解し、目標に向けた実践ができる。
・北海道の豊かな自然環境の中で暮らしていた先住民族であるアイヌの文化と生活が理解できる。
・持続可能な社会に向けた様々な取り組みに積極的に参加できる。
・私たちの身の回りの自然を理解し、私たちの生活を考え、自然と人にやさしい環境と社会を、暮らしを通し地域社会で実践することができる。
学位授与の方針(DP)との関連 生:1
授業計画
1.オリエンテーション 授業内容の概要を話し、レポート課題について説明する。
次に、それぞれの学生から環境問題について関心のあることを書いてもらい発表し、話し合う(プレゼンテーションとディスカション)(AL)
2-3.環境問題について国連のSDGsの取り組みを紹介する。その中で、気候変動、プラスチックの海洋汚染、生物多様性、フェアトレード、エシカル消費等の、今日的課題について概説する。
4.環境に関わる重要事項を経時的に整理し、公害問題(足尾銅山、水俣病、四日市喘息)を概略説明する。
5-6.水俣病についてはDVDによる学習を行う。そして私たちの便利で快適な生活を支えている大量生産、大量消費、大量廃棄と環境問題との関わりについて話し合う。(AL)
7.見学の予備学習として釧路湿原と先住民族アイヌの生活文化を概説する。
8.見学学習」釧路市立博物館で、釧路地域の自然と文化について見学学習をおこなう。特に釧路湿原とアイヌ民族については専門の学芸員による講話を受ける。(フィールドワーク)(AL)
9.「アイヌ文化の特別講義」 北海道の先住民族アイヌの生活と文化について、釧路アイヌ協会の協力による特別講義を行う。アイヌ文化について学習を深め、話し合う(AL)、
10-11.釧路の自然環境(タンチョウ、アイヌ民族とギョウジャニンニク等)を開設
12-14.先端技術と環境問題(プラスチック、原子力発電、組換えDNAとゲノム編集)、海洋汚染の問題としてマクロプラスチックを理解する。
15.生活と環境問題について、SDGsで掲げられている目標に関わっての実践と人と自然にやさしい持続可能な社会について話し合う(ディスカション)(AL)
事前・事後学習
・新聞報道、ネット等で環境に関わる出来事に注意を払い、下調べをしておくこと。授業で取り上げて論じます。
・環境に関わる事項のうち、関心のある事項については日頃から勉強し、自身の学習能力を高めておくこと。レポートや論述テストに生かすことができる。
・特別講義やフィールドワークについては、授業後にレポート提出を求めます。
評価の方法・観点
レポート 100% 課題レポートを期日までに提出
教科書 | 指定なし |
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参考書 | 環境問題と地域社会に関する書籍を必要に応じて紹介する。 |
試験結果のフィードバック | 授業時間外レポート結果の講評、解説する時間を設ける。 |
アクティブ・ラーニング要素を含む授業の開講 | ディスカションとプレゼンテーション4回、フィールド1回 |
双方向型授業の開講 | - |