- 生:LG2e215
- 食:FG2e215
- 幼:CG2Z115
担当教員 | 入学年度 |
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高橋 忠一(タカハシ タダイチ) | 2024年度 |
授業形態・単位等 | 学科・学年・開講時期等 |
共通教養/演習/1単位 | 全学科/2年/後期/開放 |
担当教員 | 高橋 忠一(タカハシ タダイチ) |
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入学年度 | 2024年度 |
授業形態・単位等 | 共通教養/演習/1単位 |
学科・学年・開講時期等 | 全学科/2年/後期/開放 |
授業の概要(目的と目標)
後期に開講予定の「言語と文化 II」は、具体的には、「言語」としてフランス語を、また「文化」としてもフランスの文化を中心に授業を行う予定です。今年度の授業は、授業を無理なく進めるための基礎的なフランス語の書き方、読み方を学んだ後に、まず日本と関係を持ったフランス人を調べてその人たちの活動について授業を行います。つまり、フランスと日本との交流の歴史を辿ることから2つのまったく異なる文化の交流と、その結果が日本のその後の文化、政治、歴史にどのような影響を刻んだかについて調べてみます。
学生の到達目標
かつてフランス語はヨーロッパの中心的なことばとして多くの人が学んだことばで、フランス文化も同じようにヨーロッパの中心的な教養と考えられていました。それは現代の世界でもさまざまなものの考え方、価値観の基になっています。ですから、フランス語とフランス文化に触れることは、ヨーロッパそのものに触れる、といってよいかもしれません。現代に生きる私たちのものの見方、考え方の基本にある教養に触れることが到達目標になります。2つの異なる文化の交流と相互に与え合ったの影響から、私たちは対象を比較することをとおして理解する、という視点を手に入れることができると思います。
そのため、自分でテーマを探し、そのテーマについて資料を探して調べ、レポートを作成するまでの作業を実践して、どんな理由でそのテーマに関心を持ったか、そのテーマで調べたいことは何か、その疑問を解くためにどんな作業をしたら良いか、について、論理的な観点から文章を作成することができること。
学位授与の方針(DP)との関連 生:1 3 食:3 幼:3
授業計画
1.ガイダンス。はじめにフランス語はどういうことばで、どんな経緯で生まれ、成長してきたのかを考えます。また、フランス文化とはどのようなものなのか、について簡単なガイダンスを行います。この最初のガイダンスを聞いて、この授業を受講するかを決めてください。
2.フランス語はどのような歴史をたどってうまれ、成長してきたのかをお話しします。
3.折角ですから、すこしフランス語の簡単なあいさつを練習してみましょう。
4.フランス語に支えられたフランスの文化についていろいろな面からどんなものを思い浮かべるかをみんなで話しあってみましょう。まず最初にフランスの歴史、政治、経済をざっと学んでみましょう。
5.次に「フランス」ということばからは、料理、お菓子、ファッション、映画、美術、文学などたくさんのものが連想されましす。そこからとくに関心のある分野を選んで調べてみます。
6,ここで発展的な授業の展開として、今度はフランスと日本とのお互いの影響関係を取り上げてみます。とくに江戸、幕末、明治にかけて、日本の政治、文化に及ぼしたフランスの影響を考えてみます。
7.たとえば、近年フランスで偶然に発見されたアイヌの指導者の肖像画を考えてみます。
8,さらに幕末のフランスから日本に招かれた軍事顧問団が、日本、というよりもその後の北海道に与えた大きな影響について考えます。
9,フランス軍事顧問団の一員、ジュール・ブリュネと、初代箱館元町教会の神父のメルメ・カションについて
10,今度は日本からフランスへ渡ってさまざまな知識と新たな考え方を身につけた人物の1人、前田正名という人物にスポットを当ててみます。
11,これらの人物についてアクティブラーニングの一環として、受講生各人がテーマを絞って調べてみる作業に入ります。完成した内容をレポートにして提出、発表を行います。
12,さらに北海道に関係の深い前田正名についてより詳しく学んでみます。とくに、幕末から明治にかけての日本からフランスへ赴いた留学生がその後日本で果たした役割について一緒に考えてみます。
13,前田正名の活動から前田一歩園財団へ学んでみます。
14,最後に二つの異なる文化が出会い、影響し合った結果、どんなことが生まれたかを一緒に考えてみます。
15,受講した一人ひとりが授業から何かひとつのテーマを探し出し、レポートを仕上げる作業を行いたいと思います。
16,最後に各人の仕上げたレポートについて発表し、今回の授業から得たもの、これからの生き方つながるものを考えてみます。
事前・事後学習
今回は、事前の学習(つまり予習)よりも事後の考察と考えの発展が大切になります。授業ごとに可能ならばもっと調べてみたいことを探して、その結果を発表することを行いたいと思います。その作業をとおして、「疑問点を調べる」、「自分の考えをまとめてみる」、「その結果をきちんとした形で文書にする」という作業を事後の課題とします。
評価の方法・観点
具体的には、受講した一人ひとりが授業の過程から興味や疑問を持ったテーマを見つけ、それについて大学の図書館の資料、インターネットでの資料の探索を行い、最後にその結果をレポート(100%)にまとめて、その内容から、問題の見つけ方、疑問点、問題点の調べ方、結論の導きかたを評価の対象とします。
教科書 | とくに教科書は使いません。その都度資料をお渡しします。 |
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参考書 | ここでは書き切れません。授業で提示したり、紹介したりしながら説明します。時にはそれを資料として受講生に提示したり、提供します。 |
試験結果のフィードバック | 期末の最後のレポートの作成作業を行い、次の授業時に添削したレポートを返却して一緒に内容の確認と復習作業を行いたいと思います。 |
アクティブ・ラーニング要素を含む授業の開講 | フランス語・フランス文化への理解をよりアクティブにするために、可能な限り時間を取って見いだされた意見の発表と問題点の提示を行う予定です。 |
双方向型授業の開講 | - |